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列車によるイタリア国内の移動

 イタリア国内の移動で一番一般的な列車の利用方法について紹介したい。
 ここではその国鉄の利用方法を紹介している。また2008年の春にイタリアに行って事情が少し変わっていたのでそのことも書いているのでご覧を。
コンテンツ(目次)

列車の利用
1.列車の種類
2.列車の選択
3.国鉄のダイアの調べ方
4.列車に乗る
5.乗車の際の注意事項

列車での移動
ミラノのホーム イタリアには国鉄と私鉄がある。国鉄はイタリア全体を網羅しており、ほとんど鉄道は国鉄で間に合う。国鉄がないところに私鉄が走っていることがある。私鉄には急行券や座席指定券等はなく、規模も小さいので乗車券の購入も乗車も行けばなんとかなる。
 それで、ここでは国鉄の利用の仕方を紹介する。私鉄も基本的には同じだと考えていい。

列車の利用の主な内容
1.列車の種類
2.列車の選択
3.国鉄のダイアの調べ方
 ●FS-Onlineの使い方を見る
 ●列車の乗車券、座席指定券の買い方
 ●乗車券の紹介
 
●指定券の紹介
4.列車に乗る
5.乗車の際の注意事項

 ●刻印機の印字を忘れずに
 ●車両番号の確認
 ●席の確認
 ●廊下にも席がある
 ●座席指定をするかどう

列車の種類
列車 イタリアも列車のスピードやサービス内容によっていくつかの列車がある。その数は、おおまかには下記の6種類である。
 しかし、実際は今年(2008年春)イタリアで列車を利用した感じだと、エクスプレスやディレットはほとんどなく、それにあたる列車は全部レッジョナーレだった。ユーロスター、インテルシーティ(イタリア風の発音に変えました)、レッジョナーレの3種類だけが走っている。
 さらに、インテルシーティ・プラスという列車がある。これはユーロスターのような豪華だが普通の座席のみで構成されている車内で、コンパートメント式ではない。この列車は乗るだけで別料金が必要なで、間違えて乗車券だけで乗ると、内部で超過料金を請求されるので要注意。

列車の略称
列車名
具体的内容
費用
ES(EN) ユーロスター 国際急行列車:座席指定
(同夜行列車:寝台指定)
特急料金+乗車券
IC(ICN) インテルシーティ 国内長距離急行列車 :座席指定
(同夜行列車:寝台指定)

乗車券のみでも乗車可能、
そのときは座席なし
有料で座席指定予約ができる。

IC.plus
インテルシーティプラス
国内長距離急行列車:座席指定
乗車券+急行料金
(乗車するだけでも必要)
R レッジョナーレ 国内横断列車:自由席 普通乗車券のみで乗車可
E エクスプレス 急行列車:自由席 普通乗車券のみで乗車可
D ディレット 国内準急列車:自由席 普通乗車券のみで乗車可
  無印:ロカーレ 各駅停車:自由席 普通乗車券のみで乗車可

上記以外の列車:CIS-チザルピーノ、EC-ユーロスターなどもある。これらはユーロスターと同じようなものとして省いてある。もちろん厳密には違うので、ヨーロッパの他の国から来る予定で、お金がかかっても快適な列車移動をしたいと思っている人は、この二つについても調べた方がよいかもしれない。しかし、旅行ガイドブックレベルでは詳しい説明は載っていない。旅行代理店等で教えてもらうといいかも。

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列車の選択
 短い距離ならレッジョナーレで、2時間以上長い距離を乗るのであれば座席を予約してインテルシーティに乗るのを勧める。
 レッジョナーレは乗車券だけで乗れるし、空いているからだいたい座れるという利点がある。
 一方ESはゆったりとした座席に座って快適な旅ができるが、ICよりも高いし予約しないと乗れない(すぐ満席になる)ので、注意が必要である。
 さて、インテルーシーティであるが、これは急行の座席指定列車という感じ。乗車券のみでも乗ることができる。席が空いていれば座ってもいいらしい。事実、指定席券を持ってその席へ行くと大抵誰かが座っている。
 また、席が一杯でも通路に補助席があるので、そこにすわって旅することもできる。しかし、ICが一番というのはイタリア人も同じらしく、この列車が一番混んでいる。通路まで人で一杯になるのが常である。従って乗車券だけで乗るのは短い距離にした方がよい。レッジョナーレを予定しておいた方が座って行かれる。長距離移動のときは座席予約して座って行くようにしよう。
 また、上でも書いたがインテルシーティ・プラスという列車もある。これはユーロスタータイプのインテルシーティ版ともいうべきもの。豪華になった座席がゆったりと並んでいる。これは乗るだけで急行料金が必要。座らなくても請求される。立って乗ればいいやと思って乗ってしまうととんだ出費となるので注意しよう。あらかじめ時刻表をチェックして行くときしっかりと確認しておくこと。
 ESは、予約の経験がないので何とも言えないが、インテルシーティの予約は前日の夜でも取れる(必ずとは言えないが)出発駅まで行かなくても買えるので、できれば2・3日前に乗車券ともども買っておくとよい。 そうすれば、ぎりぎりに駅に行っても大丈夫だから、効率的な旅ができる。

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国鉄のダイアを調べる

 イタリア国鉄は、ホームページを持っており、その中でダイア(時刻表)の検索ができるようになっている。これは慣れると大変便利なのでぜひ覚えて活用してほしい。私自身が検証した範囲では、かなり正確で、これをたよりに計画を立案しても大丈夫である。 (急行は要注意)
 具体的な利用方法はこちらで。
●trenitalia.comの使い方を見る
2005年4月新しい列車検索サイトが見つかりましたので、紹介します。
前のものより幾分簡略化されています。

列車の予約をする
 イタリアで列車を利用するにはまず、駅の窓口で切符を買うことになる。日本でも切符の予約は面倒だ。その方法についてはこちらを。
●列車の乗車券、座席指定券の買い方

切符
 切符は最近(2008年春に確認)近距離用が出来た右に掲載してみたが、他にも種類があるかもしれない。中の数字は乗車期間の距離を表している。それぞれ値段は違う。2ユーロから4ユーロの範囲だった。これ以上の距離になると、下に掲載した詳細を印字した大きい切符となる。
切符の見方

 右に掲載しているタイプは乗車駅からの距離しか示していないので読むほどの内容はない。日本の切符と似ている。
 一方、 下のタイプは色々情報が載っている。切符は予約した座席指定券もすべてイタリア語で書いてある。ここではその切符に書いてある内容について説明している。

trenitalia.comのトップページ
時刻表

20Kの切符
40kの切符
距離20kmの切符 距離40kの切符
50kの切符
60kの切符
距離50kの切符 距離60kの切符

 切符の写真を大きく表示し、それぞれの項目について説明している。見方が分からないと、内容を誤って読んでしまう可能性がある。一通り、把握して大事だと思うところはメモをとっておいた方が、いいかもしれない。
●乗車券の紹介

切符
指定券の見方
 座席指定券の写真を大きく表示し、それぞれの項目について説明している。どれが車両番号でどれが席の番号なのか、把握しておいた方がよいと思う。
●指定券の紹介
予約切符
列車の座席
レッジョナーレの車内
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列車に乗る        

インテルシーティの中
列車

 座席指定の切符には列車の運行日時と列車番号、座席番号が書いてあるので、それに従って乗車し指定された席まで行けばよい。
 喫煙席と禁煙席があって、一つの車両の二つの乗車口によって別れている。廊下はつながっているので、違う入口から乗ってしまっても大丈夫。ただ、インテルシーティは混むので廊下にも人が多く、通るのは大変。

乗車の際の注意事項

●刻印機の印字を忘れずに
 切符を買って、列車に乗るとき、乗車券はホームに設置してある日時の刻印機に挿入して印字しなければならない。
 大きな駅でもホームごとに設置してあるので、それを見つけて乗車前に刻印する。中には調子の悪い機械もあるが、それにあたったときは何度もやるより、他の機械に移って印字した方が速い。列車が来てからやろうとすると混んで(皆そう思っている)慌てるからちょっと前にやっておくこと。

列車の廊下
インテルシーティの廊下

●車両番号の確認
 車両番号は入口のドアに書いてある。入ってきた列車の乗車ドアを見て車両番号を確認する。1台見れば見当がつくから自分の乗る車両の乗り口(喫煙席か禁煙席か)に行き、乗車。

●席の確認

名札
座席番号表

 通路と座席はガラスの扉で仕切られているが、そのドアの横に座席番号が書いてあるので、それを見て自分の座席があるブロックへ行く。ブロック内に入ると座席の上に番号が振ってある。向かい合った席が続き番号になる。
 席は自分が予約した席でも大抵、誰かが座っているので、そこは私の席であると言ってどいてもらう必要がある。彼等は悪怯れずにどいてくれる。イタリア語なら
「クエスト ポスト エ ミオ(ポスト)」
とでも言えば通じると思うが、座席を指差して自分の切符を指差せば通じるだろう。疑う人は切符を見て確かめると思う。でも、切符を相手に手渡さないように。切符には名前は書いてないのだから。
 座席の上に荷物置き場があるので旅行鞄などはそこに乗せる。席は日本のそれより広く、ゆったりとして快適。

●廊下にも席がある
 インテルーシーティは、廊下と座席ブロックとに分かれているが、その廊下にもじつは座席がある。跳ね上げ型の椅子なので普段は壁になっているが、手で倒して座ることができる。

●座席指定をするかどうか
 1時間前後で着くのであれば、あえて座席指定にしなくてもいいと思う。インテルシーティは乗車券のみで乗れる(インテルシーティ・プラスは特急料金が別途必要)から予約は必要ない。でも、乗車券は早めに買っておこう。切符売場は必ず誰かが並んでいるし、中には欲しい切符がないと他のどの切符にしようか相談したり迷ったりですごく時間のかかる人がいる。他の人のことなど気にしないから延々と話している人もいる。なので、ぎりぎりに買おうとすると間に合わなくなる。
  また、大きな駅なら切符の自動販売機がある。その方が、早く購入できるが壊れていることも又多い。フィレンツェのような大きな駅では切符売り場で買おうとするとただ乗車券を買うだけでも乗る予定の列車のことを聞かれて時間がかかる。つまり時間に余裕を持って買う必要があるということ。前日に買っておくのが賢明。

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