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リストランテ「トレ・レ」

 このリストランテはローマのあるラッツォ州の北の県ヴィテルボの県庁所在地であるヴィテルボの街中にある店である。ヴィテルボ自体が小さな街で、歩いて縦断できるほどのところなので、割とこじんまりとした店だが落ち着いた感じの店である。 ここには同行者の妻と二人で行った。以下はその店の探訪記である。

  近くにある
トレ・レの看板
 店に入ると中は、白い漆喰塗りの壁で、腰というにはちと高い一メートル五十センチ位 まで板が貼ってある。あめ色かもっと濃い、つやのある焦茶色をしていた。それが店全体を落ち着いて見せている。
 こじんまりとした店内には、ぎっしりとテーブルが並べてある。でもカメリエーレの通 路は確保してあるので、そう狭苦しくは感じない。
 コートをハンガーにかけてメニューを眺める。見ているとすぐに女性のカメリエーレ(女性だからカメリエーラかな)が注文をとりにやってきた。メモと筆記用具を持って立たれると落ち着いて選べないので、
「ウノ モメント ペル ファボーレ」
と言って、待ってもらう。
 さて、何を食べようか。
  イタリアのメニューで、有名だが食べたことのないものはまだ沢山ある。はじめから食べる気のないものもあるが、メニューにのっていなかったのでチャンスのなかったものもある。トリッパやニョッキなどは食べ損ねた方だ。そこで今回はそんなメニューを頼んでみた。
 プリモ・ピアットのパスタはニョッキで、セコンドにトリッパと鶏のロースト、それにコントルノ(付け合わせ)としてじゃがいものフライも奮発した。それに赤ワイン。
 最初にきたのはニョッキ。トマト味である。すいとんのもっと口当たりのさっぱりしたやつ、という感じか。味の新鮮さはないが、飽きのこない食べ物かもしれない。山盛りという感じではなかったが、結構食べでがある。二人で一皿がちょうどよい。一人で全部食べたらお腹一杯になるのではないか。

リストランテ・「トレ・レ」の入口