ドゥオモ

ドゥオモ
花のサンタマリア 大聖堂
Santa Maria del Fiore

 言わずと知れたフィレンツェの大聖堂である。 その美しさは、世界屈指であると言えよう。(個人的には世界で最も美しい聖堂だと思う)
 外壁はファサードのみならず、全面に色大理石を使って彩り鮮やかに仕上げられている。とくに緋色の大理石は写 真にははっきりと写らず、その前に立って始めてその鮮やかさに気が付き驚く。
 この聖堂は長い年月をかけて作られているが、最初に着手したのは1296年で建築家はアルノルフォ・カンビオである。1310年に中断。1331年に規模を大きくした設計で再び建築が再開される。1357年にはフランチェスコ・タレンティが、建築監督となり、1378年中央の身廊と天井が完成、1380年には左右の側廊も完成し1420年には八角形の後陣も完成した。

ブルネッレスキ 1420年からはブルネッレスキが設計した巨大なクーポラの工事も始まり、1436年にそれも完成。その頂上にレオナルド・ダ・ビンチの師匠であるヴェロッキオがランタンを据え付けたのが、1468年である。但し、現在クーポラの頂上にあるのはヴェッロキオの作ったものではない。
 最終的にこの聖堂ができあがったのは、ファサードの彫刻を取り付けた19世紀の末である。
  内部はラテン十字形の3廊式の構造で巨大な空間である。(15世紀当時はフィレンツェ市民全員が入ることができたという)
  主祭壇にはベネデット・ダ・マイアーノ作の木彫りの「キリストの磔刑像」が飾られている。
教会内部
聖堂内部、入口から奥を見る
 ファサードには3面のステンドグラスがあるが、これらはロレンツォ.ギベルティの作である。
 入口を入ってすぐ上のファサードの裏側に時計があるが、これは、1443年、パオロ・ウッチェッロによって描かれた。四隅には聖人の顔が描かれている。
 入って左の壁面の手前には、1432年のサン・ロマーノの戦いを指揮した「傭兵隊長ニッコロ・ダ・トレンティーノの騎馬像」アンドレア・カスターニョ作がある。
 その奥に1377年から1434年までフィレンツェ市の傭兵隊長だったイギリスの「ジョン・ホークウッドの騎馬像」パオロ・ウッチェッロ作がある。これは1度ホークウッドの生前の1395年に描かれたがその後1436年ウッチェッロによって描き直された。
 二つの騎馬像は共に下から見上げる位置に置かれているので、台座が遠近法で描かれている。
 
入口上部の時計
パオロ・ウッチェッロ作
傭兵隊長
ニッコロ・ダ・トレンティーノ
アンドレア・カスターニョ作
傭兵隊長ジョン・ホークウッド
パオロ・ウッチェッロ作
 高さ91m、直径40m強のクーポラの内面には、図像プログラムを人文主義者のヴィンチェンツィオ・ボルギーニが考案し、ジョルジョ・ヴァザーリ(1572〜〜79)と彼の死後あとを引継いだローマのアカデミー院長フェデリーコ・ズッカリが描いた「最後の審判」がある。
 このフレスコ画を間近でよく見たければクーポラに登ると、途中クーポラの内側テラスに出られ、そこからはすぐ目の前に見ることができる。 近くで見るとかなり巨大な絵であるが、ミケランジェロのそれに比べるとラフに仕上がっている感じがする。

クーポラ内の絵画「最後の審判」

クーポラ屋上への階段
  このクーポラは、約500段の階段があり、登るのはなかなか大変だが、上からの景色はその労を上回るものがある。(料金:5ユーロ(1万リラ))
 また、この大聖堂の地下には、元の聖堂の遺構が残っている。それについては「サンタ・レパラータ教会」の項を参照のこと。

ジオットの塔

ジョットが設計したドゥオモに付属する鐘楼。
 1334年に仕事を始め、1337年に死ぬまで監督をした。
 その後は、アンドレア・ピサーノ、フランチェスコ・タレンティが引き継ぎ、1359年に完成した。

大聖堂見学
平日:10:00〜17:00
第1土:10:30〜15:30
日・祭:13:00〜17:00
入場無料
クーポラに登るのは1万リラ(5ユーロ)