サンタ・ローザ教会

サンタ・ロ−ザ教会

 この近くの聖女の家とともに13世紀に生きたヴィテルボの聖女の聖女記念堂となっている。右から2番目の祭壇内の棺に聖女の遺骸が納められている。
  教会は1839〜49年に再建され、1908年にクーポラ(円蓋天井)を得て完成した。左手2番目の祭壇にはバッレッタの多翼祭壇画(1441年)がある。

聖ローザおとめ(1235-1252)

 聖ローザは、ヴィテルボの貧しい家に生まれた。幼いころから貧しい人々の、世話をし、ローザ自身は毎日祈る生活をし、また苦行にも励んだ。彼女の前にはたびたび聖母マリ アが現われた。彼女はその聖母マリアの勧めに従い、1247年ころにフランチェスコ会修道院に入った。
 当時、政治の世界では、ドイツ皇帝フリードリヒ2世と教皇イノケンティウス4世が世俗の主導権を取り合い、争っていた。ローザはスランチェスコ会らしく平和のために力を尽くし、各地を説教して回りながら多くの人々を感動させ、信仰を取り戻させた。
 しかし彼女の影響力を恐れた皇帝は、1250年にローザをヴィテルボから追放した。皇帝フリードリッヒ2世が亡くなった後、ヴィテルボに戻り、クララ会のバラのマリア修道院の近くで数人の仲間とつましく暮らした。そして、1252年死去する。
 1258年に、彼女の遺体はバラのマリア修道院(サンタ・ローザ教会)に移されたが、遺体は現在も腐敗せずに残っている。
 なお、サン・ペッレグリ−ノ通り60番地には聖女ローザの山車博物館があり、遺品や資料・写 真をとおしてこのヴィテルボの聖女の祭を紹介している。



聖女ローザの山車