ドゥオモ

ドゥオモ
Duomo

 12世紀中盤から建て始め、200年かけて建築したゴシック様式の大聖堂。14世紀頃にはさらに大きな建物にする計画もあったが、財政的に難しくなり、現在のプランに落ち着いた。上記の写真右の方に当時の建物の一部が残っている。
 設計、デザインには多くの作家が参加している。ニコラ・ピサーノ、ドナテッロを始めミケランジェロからベルニーニも内部の装飾に参加しているらしい。
 ファサードのデザインはオルヴィエートの大聖堂とよく似ている。細かく見比べないとどちらのものか区別がつかないほどである。先に作られたのはどうもオルヴィエートの方らしい。よく見ると細かい彫刻でびっしりと埋まっており、時間がある人はじっくりと見られたい。
 側面と鐘楼の壁の縞模様はシエナ様式と言われる独特の装飾である。
 内部はラテン十字型式の3廊式で、象眼と掻き絵で聖人等が描かれた床の装飾が独特で興味深い。
 またピッコローミニ家の礼拝堂の豪華な祭壇があり、ミケランジェロやJ・デッラ・クエルチャの彫刻も飾られている。同じくピッコローミニ家の図書室(見学は有料)にはピントゥリッキオが描いた「ピウス2世の生涯」というフレスコ画が壁一面に描かれている。明るい色彩で描かれており、美しい。

 


ドウオモ遠望:真中にクーポラのある独特のデザイン


ファサードはロマネスク・ゴシック様式と言われている