ローマ市内のヴァティカン市国内にあるカソリックの総本山で世界最大の規模を誇る教会。
　総面積は22,067平方メートル、正面の柱廊を含めると長さは218メートル高さは136メートルある。聖ペテロ（ピエトロ）の墓の上に築かれた寺院である。
　創建は、320年頃キリストを公認したコンスタンティヌス皇帝。それを1452年にニコラウス5世が立て直すことに決める。
　1502年にユリウス2世のとき、ブラマンテの設計で始められたが、ラッファエッロ、バルダッサッレ、ペルッツィ、アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョーヴァネなどが設計に携わったが、建物をギリシャ十字にするのか、ラテン十字にするかで結論が出ず1546年にミケランジェロに設計が委嘱された。その結果、広場の中央にギリシャ十字形の教会が設計された。その中央には世界最大のクーポラがある。
　その後、設計はヴィニョーラ、ピッロ・リゴリオ、ジャコモ・デッラ・ポルタおよびドメニコ・フォンターナに受け継がれた。パウルス5世が形をラテン十字にすることを決め教会の前方をのばし、内部には3つの礼拝堂を追加した。これらの設計は新しいファサードも含め、カルロ・マデルノが行った。1626年ウルバヌス8世がこの大聖堂を献堂し、現在に至っている。
　内部は壮麗なバロック様式、左右の翼廊には歴代の法王の墓が並ぶ。また、入口を入ってすぐ右には有名なミケランジェロの傑作彫刻、「ピエタ」が置かれている。
　入場は無料。しかし、袖無しの服では入れないし、中では静粛に。前に日本の高校生が中で大騒ぎをして顰蹙をかった過去がある。

栄光の司教座		司教座の左にある墓
アレクサンデル7世の墓（ベルニーニ作）		ベネディクト13世の墓に付いている エンジェル

クーポラ上の展望台からの景色

クーポラ展望
　世界最大のクーポラには登ることができる。入口は一旦外に出て正面右側の通路の奥にある。その途中には大きな売店があり沢山の教会関連品が売られている。全体に安価な印象がある。興味のある方はクーポラに登る前に買われた方がよい。クーポラを見るツアーの出口は寺院内部になっていて、この売店そばには戻って来ない。クーポラツアーは寺院の屋上まではエレベーターで行くものもあるから登るのが大変だと思う方はそちらを利用した方がいいだろう。金額は変わる。屋上からクーポラの上まででもかなりある。

内部の伽藍と主なポイント