この噴水は三叉路（trevio）に造られたのでこの名がつけられた。代表的なバロック様式の噴水。舞台の上の出来事のような劇的なそしてロマンチックな状景が再現されている。水が流れ込む水槽は泳げるほど大きい。
　このような大きな噴水はローマにいくつかあるが、これらは水道橋で集められた水が最後に辿り着く場所。ここで余った水を処理していた。
　制作者はニコラ・サルヴィで岩礁、彫像噴水を用いて泉を活き活きとさせようと考えた。また、海馬が引く戦車に乗った海の神オケアノスの像など独特の劇的な設定になっている彫刻群は、ピエトロ・ブラッチ作である。
　噴水は大きな水槽に注ぐようになっているが、そこにコインを投げたものは再びローマに帰って来られると言われている。

交通
　有名な噴水であるが地下鉄の駅からは離れているし、広い道路にも面していないので場所は分かりにくい。スペイン広場から南下していくか、地下鉄バルベリーニ駅で降りて、トリトーネ通りを進み、スタンペリア通りを入る方法等がある。どちらにしても、地図をよく見ながら行った方がいいだろう。