ヴァチカン美術館

ヴァチカン美術館
Musei Vaticani

 サン・ピエトロ寺院の北側の旧寺院の建物を中心とした複数の建物で構成される大きな博物館。入口は寺院から5分くらいの所。見に行く前にそれがどこか確認しておうた方がよい。時間を無駄にする恐れがある。
 ルネッサンス期から歴代の教皇があつめた作品を陳列する博物館。
 この建物群が博物館として利用されるようになったのは、ピオ・クレメンティーノ宮殿を博物館として公開したのが初めである。グレゴリウス16世はエジプト博物館を、レオ13世はボルジアの居室を公開した。そしてピウス11世とヨハネ23世、パウルス6世が絵画館や、かってラテラーノ宮殿に展示されていた作品を整理し公開した。
 この博物館はムゼイ(単数はムゼオ)と言われるように複数の博物館が集まって、一つの美術館を構成している。
●エジプト博物館(地図中-6)(Museo Gregoriano Egizio)
 1839年グレゴリウス16世が創設した博物館。さまざまな時代や王朝の出土品を展示、紹介している。碑銘コレクションの石碑と彫像は古代から6世紀までのもの。石棺、宝石、ミイラなど死者とともに埋葬された様々な物で葬儀の習慣があきらかになっている。
●ピーニャの庭(Cortile della Pigna)
この中庭の名前になっているピーニャはブラマンテの壁龕の下にある階段の踊り場に置かれた「松かさ」(上の写真参照)のことである。この中庭は、ブラマンテが製作した中庭の一部で、インノケンティウス8世の小宮殿とヴァティカーノ宮殿を結んでいるが、1587年〜88年には図書館の建物の袖が作られ19世紀にはブラッチョ・ヌオーヴォが作られたことによって中庭は分断されている。
●キアラモンティ博物館(地図中-9の2階)(Museo Chiaramonti)
 ピウス7世のために、アントニー・カノーヴァが古代彫像や碑銘コレクションなどを整理、陳列した。現在も彼の展示スタイルのままが保たれている。
 ギリシャ作品のローマでの模作と数点のローマ人の肖像彫刻が展示されている。石碑の通廊にはクレメンス14世が始めた石碑のコレクションが展示されている。ブラッチョ・ヌオーヴォは新古典主義様式の通廊で展示品は「プリマ・ポルタのアウグストゥス」の模刻、
●ピオ・クレメンティーノ博物館(Museo Pio Clementino)(地図中-5・1階)
ルネサンス時期に発見されたローマ時代の彫刻が主に陳列されている。
アポロン、ヘルメス、ラオコーン、ヴェルベデーレのトルソ、ヘラクレス等。
●ギリシャ時代とエトルリア博物館(地図中-6・2階)
●タピストリー博物館(地図中-12)
●ラッファエッロの間(地図中-18の2階)
ラッファエッロが描いた壁画のある複数の部屋がある。聖体の論議、アテネの学堂、パルソナス等がある。
●ボルジアの居室(地図中-16の2階)
ルネサンス時代に法王庁を支配した一族、ボルジア家の肖像画のある部屋。
●現代宗教美術コレクション(地図中-16、19、20の1階)
●システィーナ礼拝堂(地図中-17)
ミケランジェロが描いた天井画、壁画のある礼拝堂。その他、側面の壁にもルネサンス時代の著名な画架による壁画が描かれている。ドメニコ・ギルランダイオー、サンドロ・ボッティッチェッリ等。

バティカン美術館の主な施設
1:グレゴリウス世俗美術館、ピウス・キリスト教美術館、伝道民族博物館
2:ピナコテーカ(絵画館)
3:歴史博物館、馬車博物館
4:2階:入り口、二重螺旋階段、切符売り場、レストラン・カフェ
5:ピオ・クレメンティーノ美術館(ベルベデーラの小宮殿)
6:1階:エジプト博物館、2階:エトルリア博物館
7:ピーニャと大壁龕、松ぼっくりのブロンズ彫刻、エクセドラと円形階段
8:ブラマンテの階段
9:2階:キアラモンティ美術館
10:4つの扉のアトリウム
11:新館(ブラッチョ・ヌオーヴォ)
12:タペストリーのギャラリー
13:地図のギャラリー(リゴーリオの通廊)
14:ブラマンテの通廊
15:ヴァティカン図書館
16:ヴォルジア家の塔
17:システィーナ礼拝堂
18:ラッファエッロの間(中世宮殿)
19:法王の宮殿(グレゴリウス13世の宮殿)
20:シクストゥス5世の宮殿
21:ニコラス5世の宮殿

見学
開館:平日:8時45分〜13時(日によって微妙に違う)
   詳しくは、「all about Italia」で確認できます。
   http://allabout.co.jp/travel/travelitaly/
   日曜:9時〜13時(月の最後の日曜のみ)
休館:日曜(上記の日曜以外)
入口:ヴァティカーノ通り
  (サン・ピエトロ寺院から、かなり離れている)
入場料:4ユーロ(割引料金:2ユーロ)


ラオコーンの像