サンタマリア・ソプラ・ミネルバ教会
Santa Maria sopra Minerva
教会前には同じ名の広場があり、「プルチン・デッラ・ミネルバ」がある。ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが設計した大理石の象が古代エジプトのオベリスクを支えている像である。
この教会はミネルヴァ神殿の遺構を基に築かれているので、この名前がついている。
1280年からはドメニコ修道会のためにゴシック様式に建て直された。その後、ジュリアーノ・サンガッロとカルロ・マデルノが改造したが、元の形に直そうとした修復が19世紀に行われ、彼等による改造部分は抹消されてしまった。
簡素なファサードには、右角に1422〜1870年までのテヴェレ川のたびたびの洪水を記録した碑銘がはめられている。
内部には、様々な15・16世紀の美しい墓と墓碑が保存されている。
右翼廊の先端には、カラファ礼拝堂が開いている。この礼拝堂の内部を飾るフレスコ画はフィリッポ・リッピの作品。また、内陣左の柱にはミケランジェロの「復活したキリスト」が置かれている。
ゴシック様式の聖歌隊席にはメディチ家出身の二人の法王、クレメンス7世とレオ10世の墓碑がある。両方とも、アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョーヴァネの作品。
ゴシック様式の天井は美しいブルーのフレスコ画で飾られている。
ファサードの簡素さに比べ、ゴシック様式の内部は大きく厳粛で豪華である。
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教会前の広場に立つ象の像
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教会内部の美しい天井
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教会内部の美しい天井
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交通
ここはローマ市の中央付近で、近くを地下鉄は走っていない。バスで行くには、テルミニ駅からヴァティカンへ向う64番にのってアルジェンティーナ広場当たりで降りると近い。
アルジェンティーナ神殿跡の斜め向いにあるサンティ・スティマーテ教会横を入って北に進むと右側にある。象の像(写真参照)がついたオベリスクが広場にあるのが目安。