サンタマリア・マッジョーレ寺院

サンタマリア・マッジョーレ寺院
Santa Maria Maggiore

 ローマテルミニ駅から西に5分ほど行ったところにある由緒ある大きな教会。
 四大司教座聖堂の一つで聖母に奉献された教会としてはローマで最大の教会である。
 言い伝えによれば、356年の8月に奇跡によって雪が降ったのを受けて建立された。エフェソツ公会議(431年)終了直後、シクストゥス3世の発願により聖母に奉献された。
 13世紀に後陣が改築され16世紀にはシスティーナとパオリーナの両礼拝堂が、17世紀には後面広場に面したバルコニーが作られた。
 また、18世紀にはフェルナンド・フーガが新しいファサードを追築し、館の形をした左右の建物も建築した。正面やや右に建っている鐘楼は、1375〜76年に建てられた。

 
正面を横から見た
 
鐘楼

 内部は最初の建立当時のイメージを残したもの。古代のバジリカの形体をとどめている。中央の身廊は一部12世紀に作られた床面と16世紀の木製の天井でできている。フーガ作の飾り天蓋のある教皇の祭壇の前には告解室がありベツレヘムの揺りかごの断片とされる遺物を納めている。右側廊にあるシスティーナ礼拝堂はドメニコ・フォンターナの設計でフレスコ画はジョヴァンニ・グエッラとチェーザレ・ネッビアを中心として描かれた。祭壇近くにあるスフォルツァ礼拝堂はミケランジェロの設計になる。

 内部は荘厳な古き中世の匂いを色濃く残したもので、数限りなくあるローマの教会の中でも目立つほどのスケールある立派な教会である。
 入場は無料。

 
内部・入口から祭壇を見る
 
広場に立つ記念塔

交通
テルミニ駅から南西の方向に走るカヴール通りを5分ほど行くとエスクィーリノ広場に出る。ここはこの教会の裏側になる。広場の両側のどちらかの道を左(南東)に行くと正面に出る。