サンタマリア・イン・コスメディン教会
Santa Maria in cosmedin
6世紀にローマ時代の建築の上に築かれ、8世紀にギリシャ人に贈与された。彼等がたいそう美しく飾ったので「コスミディオン=装飾」というギリシャ語からコスメディンの名が付いた。他には類のない多層の鐘楼は12世紀に造られた。
ファサードは柱廊のみの独特のデザインであるが、その柱廊の左側の奥に「ローマの休日」で有名になった「真実の口(bocca della velita)」がある。これは仮面に似せて造られた下水道の蓋で、名のいわれは「この口が嘘つきの手に噛み付く」という民間信仰による。
内部の床は8世紀のモザイク。13世紀に造られたゴシック様式の飾り天涯は、デオダート・デイ・コズマ・イル・ジョーヴァネのデザイン。中央身廊と後陣の壁には8〜12世紀に描かれたフレスコ画がある。聖具室のモザイク断片はサン・ピエトロの旧聖堂から運ばれたものである。 場所は分りにくいが、ローマでも珍しい古い時代の教会である。単に「真実の口」を見るために行くのでもよいが、ついでに中も覗いてみることをお勧めする。現代から懸け離れたその内部の雰囲気に、心が癒される
入場無料。
教会内部。初期ロマネスクのシンプルで
クラシカルな雰囲気はとても落ち着く。
有名な「真実の口」
今でも、手を入れて記念写真を撮ることができる。
交通
ヴェネツィア広場からテヴェレ川の方に行く道を、カンピドーリオの丘の東側を道なりに南に行くと特徴的な鐘楼が見えてくる。その道が右にまがった辺りにある。バスで行くならピラミデの方へ行く57番がテルミニ駅から出ている。
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