アウグストゥス帝の霊廟
Mausoleo di Augusto
紀元前27年にローマ帝国初代皇帝アウグストゥスとその後継者たちの墓として築かれた。
中世には資材の切り出し場と化し荒廃してしまったが、のちに円形闘技場や劇場や講堂として使われていた。
この霊廟が発見されたのは1936〜38年のことで、そのとき周辺の構造物から隔離するようにスペースを確保し、広場が設けられた。
建立当初は、円形の基礎の上に墓があり、その一番上にはアウグストゥス皇帝の彫像が立っていた。現存するのは墓の下部分のみである。小さなレンガを積み重ねて基礎が造られている。このあたりはコロッセオと同じような作り方だ。その上に、大理石などで装飾されていたと思われる。
霊廟の横には同じくアウグストゥス皇帝が造った「アラ・パチス・アウグトゥス」がある。
交通
一番近い地下鉄の駅はA線のスパーニャ駅である。その駅を出た前の通りをまっすぐ進むとクローチェ通りになる。その通りを突き当るまで進むと、サンティ・アンブロージオ・カルロ・アル・コルソ教会がある。その裏にこの霊廟がある。
ポポロ広場から出ているリペッタ通りを南に進むとアラ・パチスに出る。
注)参観には、ローマ市役所第10局で予約する必要があるらしいが、まわりを見るだけでも様子はわかる。