サンタンジェロ城
Castero Sant'angelo
ローマの北東にあるサン・ピエトロ寺院の近くテヴェレ川沿いに立つ城。元はローマ時代にハドリアヌス帝によって建てられた皇帝の墓だった。彼とその後の皇帝(カラカラ帝まで)はここに葬られた。
後年これを改造して城にした。ルネサンス時代にローマが他国に攻め込まれた時、教皇は城壁伝いにこの城へ逃げ込んで難を逃れたという。難攻不落の城である。
上に立っている彫像は聖天使の像。大教皇グレゴリウスが見たペストの終焉を告げ、剣をさやに納めた天使に因んでいると言われる。バロックの巨匠ベルニーニの作。
城の前にある橋はカステロ・サンタンジェロ橋と言うが、この橋の欄干にもいくつかの天使の彫像が立っているが、これらはベルニーニとその工房の弟子達の作品である。そのドラマチックな佇まいはバロックそのものである。
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