オルヴィエート |
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聳え立つ崖に囲まれた台地の上に建つ街、それがオルヴィエート。
ここの大聖堂(ドゥオモ)は、シエナがそのデザインを真似したというイタリアゴシックの壮大で美しい建物である。この教会を見るだけでも来る価値はある。
東西1.6km、南北1.2kmの小さな街で、陶器とおいしい白ワイン「オルヴィエート・クラッシコ」がある。
ローマから約1時間の国鉄の駅にはケーブルカーがあり、それを登ればすぐに街に入れるので日帰りも十分可能だ。
ルネッサンス時代に繁栄し、その後ペストの流行等で急激に寂れてしまったため、今でもその頃の中世の街並が残っているクラシカルな街、それがオルヴィエートなのだ。 |
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オルヴィエート遠望 |
パトリオットの井戸 |
大聖堂 |
オルヴィエート
の街中 |
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オルヴィエートは、ウンブリア州にある。「イタリアの緑のハート」と称されているくらい緑の豊富な地方で、小鳥と話したと言われる聖人フランチェスコもこの洲のアッシジで生まれた。州都はペルージャ。
オルヴィエートは南西の端にある。
住所は、ウンブリア州テルニ郡オルヴィエートである。郵便番号が15018。
ここは、ローマからフィレンツェに向かう国鉄の幹線上にあり、ローマから来るのは比較的楽である。駅前にはケーブルカーがあり、それに乗れば、すぐに街の東端の公園に出る。
一方バスなら、ローマから1日1〜2本出ていて所要時間は1時間30分くらい。崖上の街中に着く。
車で来るには、ローマからA1という高速道路を北上し、街の近くでS71という国道へ左折すると、街の西側に着くので、西から街に入るなら、そのまま進みマッジョーレ門か、ロマーナ門から街に入る。
東側の国鉄のある方に行きたければ、街に着く直前に左折して街を右に見ながら東に進むと上り坂になって町中に入れる。 |
オルヴィエートの位置
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主な見どころ |
オルヴィエートの見どころはなんといっても大聖堂、ドゥオモであろう。イタリアンゴシック様式の建物で、尖塔がいくつも立っているのが特徴である。シエナにもそっくりなドゥオモがあるが、オルヴィエートが本家である。美しいファサードもさることながら、内部も一見に値する豪華さである。
その他には、古風な佇まいのサンタンドレア教会とその前にある市庁舎、ポポロ宮殿やドゥオモ博物館等があるが、それ以前に街そのものの雰囲気が中世の面
影を残していて美しい。
また、他にない特徴的なものとして「サン・パトリツィオの井戸」という名の深い井戸や「ネクロポリス」というエトルリアの昔からある墓地がある。そして街の地下に広がる洞窟「パルコ・デッレ・グロッタ」がある。これは、3000年もの間街の人たちによって掘り続けられてきた地下通
路なのだ。入るのは有料(1万リラ)だが、入る価値はある。
サン・パトリツィオの井戸は有名だが、ガイドブックには載っていない「井戸」もある。エトルリア時代からの井戸で、名を「Pozzo
della Cava」という。場所は、共和国広場の先、坂を下っていったところだ。興味があればぜひ。 |
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料理とワインとホテル |
地元産のサラミやトリュフ、ポルチーニ茸などを使った料理に特徴がある。
ワインで有名なのはオルヴィエート・クラッシコだ。テルニ県のオルヴィエートを含む12のコムーネと隣のラッツィオ州ヴィテルボ県の4つのコムーネで生産されているD.O.Cの白ワインである。
葡萄品種は、プロカニコ(トレッビアーノ・トスカーノ)、マルヴァジーアを中心に、いくつか他の品種も使って作られている。セッコ(辛口)とアッボッカート(薄甘口)がある。セッコは、さっぱりとしているが、少し苦味がある。料理と一緒に飲むと口の中がさっぱりするワインである。ちなみに私はあまり好きではない。(なにせ、代表的白ワインのシャブリが嫌いなので・・・)
他にはペルージャ県トルジャーノのトルジャーノ(白)、トラジメーノ湖畔で作られるコッリ・デル・トラジメーノ(白・赤)、モンテファルコで作られるモンテファルコ(赤・白)などがある。
ホテル
4星ホテルは「ホテル・マイターニ(ツイン115ユーロ)」と「ラ・バディア(ツイン135ユーロ〜)」。
3星ホテルは「ヴァレンティーノ(ツイン75ユーロ)」「ヴィルジリオ(ツイン50ユーロ)」「グランド・ホテル・レアーレ(ツイン80ユーロ)」「ドゥオーモ(ツイン70ユーロ)」など。 |
オルヴィエート・クラッシコ |
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