ドゥオモ

ドゥオモ
Duomo

 街の中央から少し南に行ったあたりのドゥオモ広場にある。
「ボルセーナの奇跡」の聖遺物をまつるために1290年に建設が始められ、シエナ出身のL.マイターニ(Lorenzo Maitani)など、多くの建築家や彫刻家、画家が参加して17世紀初めに完成したイタリアンゴシック様式の建築である。
 ファサードのデザインや付け柱とそのあたりの浮き彫り彫刻もは主にマイターニによって行われたようだ。背景に使われているモザイクは、17・18世紀に修復された。

 
正面上
 
ドゥオモ側面。ファサードが薄い板のようなのがよく分かる
 
教会内部・正面
 
教会内部・側面

ブロンズの扉は、エミリオ・グレコの作で、ファサード正面上部にはバラ窓(オルカーニャ作)がはめ込まれている。
 ドゥオモ内部は、ダ・ペルージアの設計で床、壁面、柱とも白と黒の石が交互に組まれている。
 右翼廊の奥には聖ブリッツィオ礼拝堂があり、そこにはルカ・シニョレッリ作のフレスコが画描かれている。左翼廊の奥にはコルポラーレ礼拝堂があり、そこには「ボルセーナの奇跡」の聖遺物を納めた聖遺物箱が置かれている。貴金属と七宝を豊富に使ってキリストの生涯が描かれている。


教会ファサード全図

 ファサード全体を見ると、下に写っている人の大きさが分かり、この建物の大きさが分かる。街の大きさを考えると、大変立派なドゥオモだと思われる。

案内
開館時間:
4月1日〜9月30日 午前 7:15〜12:45
          午後 14:30〜19:45
3月&10月     午前 7:30〜12:45
          午後 14:30〜18:15
上記以外の平日   午前 10:00〜12:45
          午後 14:30〜17:15
7月〜9月の日・祭 14:30〜18:45
上記以外の日・祭  14:30〜17:45

ドゥオモの入場は無料だが、中にある聖ブリツイオ礼拝堂は有料。25人ごとに見学する。
料金:1.5ユーロ