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 イタリアで行われる主なお祭りを紹介。1月から12月まで色々な街で祭りが行われる。中には聞いたこともない街での祭りもあるが、その街に取っては年に1回の大きな行事で意外と華やかだったりする。

イタリアの催事
1月
 
エピファニア Epifania 開催地:全国各地
6日  イタリアのお正月は元旦のみがお休み。そして年頭を飾る伝統行事がこのエピファニア。1月6日は「東方三博士の礼拝」の日。クリスマスからこの6日までプレゼピオという飾り(一種のジオラマ)を作る。
  シーンは三博士が来訪したときの厩である。赤子のイエスがいて、マリアやヨゼフ後ろには牛などもいる。シーンの規模はそれぞれで大きなものが飾ってある教会もある。この習慣はスペインにもあり、それ用の人形を色々売っている。
  フィレンツェなどでは、この日にパレードが行われる。また、この日でクリスマスが終わるので、次の日から国中がバーゲンに突入する。



2月
  カーニバル 開催地:左記参照

ヴェネツィア
 2月22日〜3月4日
ヴィアレッジョ
 2月16、23日、
 3月2、4、9日
アチレアーレ
 2月23日〜3月4日
イブレア
 2月9〜12日

 カーニバルはヴェネチアのものが最も有名だが、左のように他の都市でも行われる。あまり知られた街ではないから、それほどの規模ではないだろう。
このシーズンのイタリアは最も寒い時期なので行くのであれば、それなりの服装が必要。

  アーモンド祭 開催地:シチリア州 アグリジェント(Agrigento)
1日〜9日  アグリジェントはシチリア島の南側の中央辺りの海辺にあり、古代ギリシャの神殿が残っているので知られている街。
  民謡や踊りのほかに、民族衣装の行列、シチリア風馬車のパレード、花火などが行われる。
  聖ヴァレンティーノの祭 開催地:ウンブリア州 テルニ(Terni)
14日  日本でも一般的になった「バレンタインデー」の起源の祭。愛の守護神、聖バレンティーノの命日なのでこの日が『愛の日』となった。イタリアでは男女を問わずプレゼントを贈りあう日と成っている。
また、聖ヴァレンティーノ教会のミサに参加するために教会に行く。
3月 特になし
4月
  スコッピオ デル カッロ Scoppio del carro 開催地:フィレンツェ(Firenze)
20日  『火の車』の意味を持つ恒例行事で、中世以来ほとんど同じ形式で行われており、フィレンツェの名物として復活祭にはなくてはならない行事です。
  受難パレード 開催地:アッシジ(Assisi)
   さまざまな聖週間の行事の中でも特に目を引くのが、この聖金曜日に行われる受難パレード。中世そのままのパレードは厳かなムードいっぱいです。
  受難パレード 開催地:グッビオ(Gubbio)
   ペルージャから一時間の町、グッビオでも聖金曜日の夜に受難パレードが行われます。讃美歌のコーラスとパレードが荘厳な世界を作り出します。
その他、ターラント等にて開催。
  復活祭 開催地:ピアナ・デッリ・アルバネージ(Piana degli Albanesi)
20日  シチリア島パレルモの西南23kmにあるアルバネージの復活祭。オスマン・トルコの手を逃れイタリアに住みついたアルバニア人たちの子孫が生活しており、この村の復活祭では、華やかな民族衣装が見ものです。
5月
  聖エフィジオ祭 Sagra di Sant'Efisio 開催地:サルデーニャ州 カリアリ(Cagliari)
1日  ペストの終息を祝って1657年に始まった伝統的な祭。サルデーニャの民族衣装の豪華さと絵画的な美しさが見ものです。
  サン・ニコラ祭 Festa di San Nicola 開催地:バーリ
8日  バーリ市の守護聖人でもあり、また船乗りや子供達の守護聖人といわれる聖ニコラに捧げられる祭り。華やかな民族衣装は見ごたえ十分です。
  カレンディマッジョ Calendimaggio 開催地:アッシジ
8日〜10日  ペルージャの東23kmにある町。カレンディマッジョとは5月1日のことで、1日の次の木〜土曜の3日間行われる華やかな祭です。マドンナ・プリマヴェーラ(春の女王)のコンテストや合唱コンテストなど。街角ではローソクの火が灯り、中世の音楽が奏でられ、人々の笑い声や歌声とともにアッシジの春祭は夜明けまで続きます。
  ろうそく祭 Corsa dei Ceri 開催地:グッビオ
15日  アッシジと並んで中性の面影を色濃く残すグッビオで行われる、豪快でカラフルなお祭り。5mの木製の神輿のようなものを、商人、職人、農民の3つのグループがそれぞれ赤、黄、青の制服を着て、聖ウバルドの僧院を目指して山道をかけあがるという壮絶なもの。
  騎馬行列 Cavalcata Sarda 開催地:サッサリ(Sassari)
18日  キリスト昇天祭に行われる、サッサリ最大の行事で、イタリアでも有数の民族衣装行列。騎馬行列のスタートは朝の9時ごろで、パレードが通過するのには最低2時間を要するといわれます。5月の第3日曜日に開催。
  キリストの昇天 開催地:ヴェネツィア
29日 復活祭の40日後の木曜日に開催。
6月
  中世4大海運共和国競艇 Regata delle Quattro Antiche Repubbliche Marinare
開催地:ヴェネツィア
22日  中世イタリアで海運力を誇った4つの共和国であった、アマルフィ、ジェノヴァ、ヴェネツィア、ピサの4都市が毎年交代で開催するもの。競艇の前のパレードも華やか。
  聖体祭 Corpus Domini 開催地:ウンブリア州オルビエート (Orvieto)
22日  標高300mの丘の上に崖で守られるように広がる中世の町オルビエートで行われる、キリスト聖体祭。シエナがそのデザインをまねしたと言われる華麗なファサードを持つドゥオモが有名。
 この街は、ローマから1時間半くらいで行かれるので、日帰りが可能。そんなに広くないので、2時間もあれば見られる。ここはマヨルカ焼きの陶器が有名。
  花祭り『インフィオラータ』 Infiorata 開催地:ラッツィオ州ジェンツァーノ
22・23日  インフィオラータとは、花の絨毯を道路に敷き詰め、聖体の行列をお迎えするキリスト聖体祭の行事のひとつ。聖母マリアなどの宗教的なものや幾何学模様などのデザインなどが花で作られていきます。
  聖ラニエーリ祭 Festa di San Ranieri 開催地:ピサ
16日〜17日  ピサの町の守護聖人である聖ラニエーリに捧げられるレガッタ(伝統的競艇)です。競艇のほかにも時代衣装のパレードなどもある。
  中世サッカー競技 Calcio Storico Fiorentino 開催地:フィレンツェ
7,8〜24日  ルネサンス発祥の地フィレンツェで行われる、中世のサッカー競技。16世紀当時の華々しいユニフォームで行われる。ルールもその当時のものと同じで荒々しい。けが人が出ることも珍しくない。



7月
  パリオ Palio 開催地:シエナ (Siena)
2日  トスカーナ州の中程にある中世都市シエナで行われる競馬大会。市内の各地区を代表する選手が出場する。イタリアに数あるパリオ祭の中で、最も華麗で有名。
  毎年7月2日と8月16日の2回、市の中心にあるカンポ広場(Piazza del Campo)で繰り広げられる。広場は立錐の余地もなく人であふれ、各地区ごとにはげしい応援が行われる。
  ウ・フェスティーヌ祭 U Festinu 開催地:シチリア州 パレルモ(Palermo)
14日〜15日  毎年7月中旬に行われる宗教行事。民族衣装のパレードや最終日の夜は花火も打ち上げられる。
  救世主の祭 Festa del Redendore 開催地:ヴェネツィア
19日  7月の第3土曜日に行われる、ヴェネツィアの年中行事。ジューデッカ島にあるレデンドーレ教会でミサが行われる。本島との間にこの時だけ長い橋が設けられ、人々はこれを渡って教会へ行く。
 16世紀にヨーロッパで猛威をふるったペストの終焉を守護神である救世主キリストに感謝したのがこの祭りの起源。
 また、カナルグランデのほとりでサンマルコ広場の前当たりにある美しい教会「サンタマリア・デッラ・サルーテ教会」もまた、ペストの終焉を神に感謝して建てられた教会である。この祭りとは関係ないが。
  熊の馬上槍試合 Giostra dell'Orso 開催地:トスカーナ州 ピストイア(Pistoia)
25日  14世紀から続いている民族色豊かな伝統行事の馬上槍試合。選手は馬上から、ピストイア市の旗に使われている赤と白の格子柄の衣装を着けた張子の熊を長い槍で射る。
8月
  馬上槍試合 Quintana 開催地:マルケ州 アスコリ・ピチェーノ(Ascoli Piceno)
7日  アスコリ・ピチェーノは、アドリア海に近い山中にある中世の都市。
  毎年8月の第1日曜日に、華麗な中世の絵巻物が展開される。時代衣装を身に着けた数百人のパレードに、ハイライトは勇壮な槍試合など、イタリア屈指の伝統行事が行われる。
  ノルマン人のパリオ Palio dei Normanni
開催地:シチリア州 ピアッツァ・アルメリーナ(Piazza Armerina)
13日〜14日

 ピアッツァ・アルメリーノは、シチリア島中央部から少し西南寄りの山中にある都市。ローマ時代のモザイク画がたくさん残っている屋敷がある。ここは世界遺産に登録されている。
 シチリアは9世紀から200年ほど続いたイスラム教徒の支配の後北からやって来たノルマン人によって支配された。パレルモなどには今もその頃の建物が多く残っている。
 このパリオの祭りはそのノルマン人に関連する毎年 開かれる恒例の行事。

  ロウソク祭 Festa dei Candelieri 開催地:サルデーニャ州 サッサリ(Sassari)
14日  スペイン文化の影響を色濃く落としたサッサリで、毎年8月14日、聖母マリアの昇天を祝って行われる行列。
  パリオ Palio dell'Assunta 開催地:トスカーナ州 シエナ(Siena)
16日  トスカーナ州の中央にある古都シエナで行われる各地区対抗の競馬大会。街の中央にあるカンポ広場を会場にして行われる。7月2日とこの8月16日に行われます。
9月
  歴史的レガッタ Regata Storica 開催地:ヴェネツィア(Venezia)
7日  9月の第1日曜に行われるヴェネツィアで最も大きく、華やかな行事。
  レガッタの前にはゴンドラが歴史的衣装を身に着けた人々を乗せて一大パレードを繰り広げ、海運国家ヴェネツィア共和国全盛の頃の祭を再現している。
  馬上槍試合 Giostra del Saracino 開催地:トスカーナ州 アレッツォ(Arezzo)
7日

 アレッツォは、トスカーナの中世の古都。フィレンツェからインターシティで1時間くらいのところにある。毎年9月の第1日曜日に開かれる伝統行事。
  馬にまたがった騎士が、サラセン人を模した人形の標的を槍で突き、その正確さを競いあう。会場はグランデ広場(Piazza Grande)。
 また、この街では毎週土・日に街を挙げてのアンティーク市がたつ。イタリアのみならず、ヨーロッパ中から客がやってくるほどに有名。

  チェスゲーム Partita a scacchi 開催地:ヴェネト州 マロスティカ(Marostica)
   中世の衣装を身にまとった人々が駒になり、広場の桝目の上で行われるチェスゲーム。2年に一度、偶数年に行われます。
  馬上槍試合 Giostra della Quintana 開催地:ウンブリア州 フォリーニョ(Foligno)
14日・21日  ウンブリア州フォリーニョで行われる馬上競技が中世の絵巻物のように展開される行事です。決められたコースを走りながら、人形が手に持つリングを槍の先で取るという競技がグランデ広場にて行われます。前日の夜には時代行列が見られます。
  石弓競技 Palio della Balestra 
開催地:トスカーナ州 サンセポルクロ(Sansepolcro)
14日  9月の第2日曜日に行われるイタリアならではのユニークな中世武芸試合。
  競技者は当時の衣装を身に纏い、ひしの木の的を36mの距離から重い矢を放って射る。競技に先立ってこの街の生んだ巨匠ピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画に基づいた時代行列が行われる。
  サンタクローチェの光祭 Luminaria di Santa Croce 
開催地:トスカーナ州 ルッカ(Lucca)
14日  ルッカはトスカーナ州の城壁に囲まれた中世都市。ここを舞台に繰り広げられる幻想的な祭。
  始まりは毎年9月13日の午後8時。古い様式の美しい教会が立ち並ぶルッカの町はイルミネーションに輝き、夢の世界のようになる。
  パリオ Palio 開催地:アスティ(Asti)
21日  ピエモンテ州、アスティで開かれるこの祭りの開催日は9月中旬。
 当日の午後、中世の衣装を身にまとった800人を上回る人々の時代行列が行われる。クライマックスはシエナのパリオ同様、パリオ広場で開催される馬のレース。
10月
  葡萄祭 開催地:トレンティーノ州 メラーノ
未定  
  トリュフ祭 開催地:エミリア・ロマーニャ州 ドヴァドーラ
未定  
11月
  1日〜5日 諸聖者の祭 開催地:ウンブリア州 ペルージャ
   ウンブリア州の中央にある丘の上の小さいが美しい街がペルージャ。近くにアッシジがある。
 この祭りは 数世紀にわたり続いている行事で、様々な青空市がたつ。
12月
  クリスマス 開催地:全国各地
25日  言わずと知れたキリストの生誕を祝う祭。
  商店、オフィス、美術館、博物館などはすべて休みで、この日の街はどこもひっそりと静か。
  家庭では、イブに引き続き、もう一度ミサに出かける家もある。クリスマスの食事は普通午後2時ごろから始まる。お菓子ではパネットーネやトッローネ(ヌガー)がポピュラー。
  サント・ステーファノの日 開催地:全国各地
26日  祝日で、やはり商店やオフィスはお休み。美術館・博物館はまちまち。
  おおみそか
31日  12月31日は、イタリア人にとって特別な日ではない。しかし、ヴェネチアなどの観光地では新年が明けるのを待って起き続け、サンマルコ広場で花火をあげてお祝いする。
  市の公式行事ではないのでそれほど派手ではないが、その場にいれば特別な気持ちになると思う。ただし、大晦日前後のホテルはどこも金額が跳ね上がるので覚悟が必要。
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