
D.O.C.Gワイン
キアンティ・
クラッシコ(赤)

D.O.C.Gワイン
バルバレスコ
(赤)
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D.O.C.Gワイン
イタリアのワイン統制法によって決められている一番おいしい(高級)ワインがD.O.C.Gである。
これは日本では「統制保証原産地呼称ワイン」といわれている。しかし、日本語なのに何のことかよく分からない。で、D.O.C.Gという略称はフルスペルだとどうなるかと調べてみると「Denominazione
di Origine Controllata e Garantita」となる。
これを訳し直してみると、最初のDは「呼称」と訳されている。「通り名」という感じか。ワインには他に生産社がどこか分かるように名が付けられている。それを「銘柄」と考えると、それと区別するため別の訳が必要になりそれが「呼称」となっている。例えば、右の写真は、D.O.C.Gワインのバルバレスコのラベルだが、「コステ・ルビン」と書いてある。これはフォンタナフレッダ社の作るバルバレスコワインの名前なのだ。そしてその上にちゃんとバルバレスコと書いてある。「コステ・ルビン」は銘柄で「バルバレスコは「原産地呼称」、通り名である。
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次の「O」は「オリジナル」で「独特の」。「C」は「コントロール」でこの場合、国が作り方を守らせている、統制しているという意味。
「G」は「ギャランティ」で「高品質」ということ。
で、全体を意訳すると「独特の高い品質を持ち、国によって品質管理されて作られているワイン」ということになる。これで少しは分かりやすくなったのではないか。
D.O.C.Gと称されているワインは古くから作られていて、その味に定評のあるワインばかりなのである。その「定評ある味を国が管理してきっちり作るようにしていますよ」という意味なのだ。「だから安心して沢山買ってください」とイタリア政府は言いたいのである。
このD.O.C.Gワインは、その数が少しづつ増え現在は21種類ある。その下のD.O.Cワインだと約300種類あるから、いかにこのD.O.C.Gが高級であるかが分かるではないか。で、まずはその20種類から覚えていこうということで、その銘柄については別項で紹介している。
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