バロック期のイタリアの画家。本名はミケランジェロ・メリシ。
宗教画に写実描写と強い照明法を導入し、バロック美術に大きな影響を与えた。彼は宗教画の中に庶民を描いたのが問題となったが、その卓越した写実力がかわれ、ローマで多くの宗教画を描いた。
しかし、実生活は酒と博徒と喧嘩の明け暮れで、牢獄に入れられる事もしばしばであった。
彼は絵の注文を受けると、部屋に閉じこもって集中的に描き、終るとその代金を持って街に繰り出し放蕩の毎日を送っていた。
ついに、33才の時に賭けテニスでのいざこざの末に相手を殺してしまい、ローマを去る。ナポリ・シチリアへと放浪し、マルタ島まで辿り着く。ここでも絵を描いたが、ローマに戻る決心をしてその戻る旅の途中でマラリヤにかかり死んでしまった。
彼の自画像は1万リラ札に載っていた。
享年33才。
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