カヴール通 り

 

カヴール通り
Via Cavour

 ドゥオモの北にあるメディチ・リッカルディ宮殿からサン・マルコ広場へ向かう道がカヴール通 りである。
 その名の由来は、多分、イタリア統一運動時に功績のあったサルデーニア公国の宰相カヴールの名を取っていると思われる。
 フィレンツェには不思議と、ビットリオ・エマヌエーレ2世通りとかガリバルディ通 り(あるいは広場)といった名前が見られない。このカヴールだけがあるのが面 白い。そして彼等の名がない代わりにリカゾーリ通りがある。この名はイタリア統一後に発足した議会の初代首相の名でしかも出身がこのトスカーナなのでこのフィレンツェに名が残っていると思われる。現在この一家はワインを作っている。キアンティのみならず、幅広い種類のワインを作っているようだ。オルヴィエートの白ワイン、オルヴィエート・クラッシコにもたしか「リカゾーリ」というのがあった。
 この辺りまで来ると、フィレンツェといっても大きな建物の多い静かな地区となる。賑やかなのはドゥオモの南側なのである。