サンタ・クローチェ教会付属美術館

 クローチェ教会

サンタ・クローチェ教会付属美術館
Museo dell'Opera di Santa Croce

 サンタ・クローチェ教会の右側にある庭も含めた一角がこの美術館である。
  入口正面庭の奥に、パッツィ家礼拝堂(Cappella Pazzi)がある。
 正面に6本のコリント式の柱を持つこの優美な礼拝堂は 1429年〜 43年にかけて、大聖堂のクーポラを設計したフィリッポ・ブルネッレスキによって作られた。こじんまりとした建物であるが、初期ルネッサンスの宗教建築の傑作の一つである。内部にはルーカ・デッラ・ロッビア作の明るい色彩 が美しい彩釉テラコッタ(彩色陶板)が飾られている。
  美術館内には、チマブーエの描いた「キリストの十字架像」、ドナテッロの作った青銅に金箔を貼った彫像「聖ルドヴィーゴ」などがある。
 なお、中庭は、ベルナルド・ロッセッリーノが造園したと思われる。周りを囲むリズミカルな回廊がルネッサンスの昔を色濃く演出している。

見学
春夏秋:午前9時30分〜午後5時30分
冬季 :午前8時〜 12時30分、午後3時〜 5時30分
日曜日:午前中休み、午後1時〜5時30分