ブオナッロティ美術館

ブオナッロティ美術館(地図外)
Casa
Buonarroti

 フィレンツェが生んだルネッサンス最大の芸術家ミケランジェロ・ブオナッロティが購入した土地で、彼はここに1516〜 25年の間住んでいた。その後、彼のひ孫にあたるミケランジェロ・イル・ジョーヴァネが建てた屋敷をブオナッロティ家最後の子孫であるコジモによってフィレンツェ市に遺贈され美術館になっている。
 ミケランジェロの若い頃の作品「ケンタウロスの戦い」や「スカーラ(階段)の聖母」等の大理石の浮き彫りがある。
 また、サント・スピリト教会から運ばれた木彫りの「キリスト十字架像」などの作品があるが、その他にも、素描、習作、建築の設計図から自筆の手紙まで豊富に展示されている。ミケランジェロに発注され、彼がデザインしたが未完に終わったサン・ロレンツォ教会のファサードの木製模型もここに展示されている。
 またここが美術館として改装されるとき、世界最初の女性職業画家であるアルテミジア・ジェンテレスキが天井画を描いている。それは彼女が一流の画家であると承認された証でもある。
 建築設計図等は日本にも紹介されておらず、興味のある人には貴重な資料であろう。
 なお、見学は午後2時までなので早めに行く必要がある。

■美術館の開館時間
●水曜日〜月曜日(火曜日以外):午前9時30分〜午後2時まで
●休館日:火曜日

ブオナッロティ美術館への道