貴石加工美術館

貴石加工美術館
Museo dell'Opificio delle Pietre Dure

 1588年トスカーナ大公国の2代大公フランチェスコ1世によってウッフィーツィ内に創設された。その後、18世紀の終わりに現在の場所に移された。
 ほぼ3世紀にわたってサン・ロレンツォ教会付属のメディチ家の「君主の礼拝堂」の装飾に係わってきた貴石加工の専門機関で、内部にはこの礼拝堂関連の作品をはじめ、技術と意匠的センスの相まったフィレンツェ独自の伝統工芸を並べた展示室がある。
 貴石加工とは、マラカイトやラピスラズリ、大理石、瑠璃などを平たい板にしたものを使って絵や模様を作り上げるもの。現在でもこれらの作品(製品)は作り続けられており、大変高価なものだが販売されている。
 貴石加工の実物を見たいなら、この美術館以外に、上記でも出てきたサン・ロレンツォ教会のメディチ家の「君主の礼拝堂」(有料)に行ってみるとよい。 礼拝堂全体がこの貴石加工の技術で埋めつくされている。

   
   
   

 

場所
 大聖堂の北にあるリカソーリ通りを北上し、アッカデミア美術館の手前で交差するアルファーニ通 りを右に曲がるとすぐ左。建物はアッカデミア美術館と同じ。