パッツィ家礼拝堂
Cappelle Pazzi
サンタ・クローチェ教会の右側にある回廊の突き当たりにあるパッツィ家の依頼で造られた礼拝堂。設計はフィリッポ・ブルネッレスキ。
サン・ロレンツォ教会の新聖具室(メディチ家廟)とよく似ている。ルネッサンス建築の傑作と言われている。
ファサードには六本のコリント式列柱が並ぶ柱廊があり、その壁面の下の飾り縁にはデジデリオ・ダ・セッティニャーノ作の天使の頭部の浮彫りが並んでいる。
またこの柱廊の格間とバラ窓つきの半円形の天井には、美しい小型のクーポラが乗せてある。この美しいクーポラに飾られた釉薬を塗った円形のテラコッタはルカ・デッラ・ロッビアの作で、さらに甥のアンドレアとともに、入り口の上の円形のテラコッタも製作している。
小さな建物であるが、ルネッサンス建築の特徴をよく備えた建物としてまた、ブルネッレスキの作品の代表作として一見の価値がある。
見学
水曜以外:10時〜12時30分、14時30分〜18時30分
水曜以外冬期:10時〜12時30分、15時〜17時
休館日:水曜日
サンタ・クローチェ付属美術館の一部として公開されている。
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