コジモ1世の騎馬像
ウッフィーツィ美術館やヴェッキオ宮殿のあるシニョリーア広場に立っている青銅の騎馬像。
トスカーナ大公国の初代大公になったコジモ・デ・メディチの像。作者はジャンボローニャGiambologna(1594〜98)である。
コジモ・デ・メディチは、コジモ・イル・ヴェッキオと呼ばれたコジモ・デ・メディチの弟の血筋であり、メディチ家としては傍系であったが直系の家系が途絶えたためにメディチ家の当主となった。当時のフィレンツェの有力者から潜主になるよう勧められたが、時の神聖ローマ帝国皇帝だったスペイン王の系列から妻を迎え、皇帝の後ろ楯を得て、フィレンツェを公国としてその王となる。彼が住んでいたピッティ宮殿は妻の財産で購入したものだった。だから、当時はあのピッティ宮殿は妻のエレオノーラのものだと言われていた。
この騎馬像の作者、ジャンボローニャの作品は、他にもこの広場に「サビーネ女の掠奪」「ヘラクレスとネッソ」などがある。17世紀フィレンツェの代表的彫刻家である。
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