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トルッロの屋根 |
アルベロベッロとは、「すてきな木」という意味だが、その街の名前の由来は少し違うらしい。おそらくは「アルボリス ベッリ」(戦争の木」という言葉から来ているという。
昔、村の入口に大きな樫の木があり、その近くで悲惨な出来事があり、それが伝えられて村の名になったという。
この街の最古の記録は11世紀のノルマン王朝が支配する時代にさかのぼる。そして16世紀頃からナポリ公国の一部となり、アックアヴィーヴァ伯爵領となる。
この伯爵は周囲の領土から人を集め、森林伐採の仕事に就かせたが、その農民達が近くにあった石を掘り建物を建てた。これがトゥルッロの始まり。
ナポリ王の税金は家をベースにして課せられていたので、税金を払わなくてもすむよう、王の官吏が調べにくると家を壊して、またすぐに作れる家を造らせた。これが現在のトゥルッロのデザインを形作ることになったらしい。
しかし、そんな作ったり壊したりの厳しい生活に耐えかねた農民は王に直訴し、直轄領にしてもらって伯爵からの圧政から逃れた。これが18世紀のこと。ブルボン家のフェルディナンド4世の時代だった。
アルベロベッロは、年世界遺産に登録された。
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